里帰り

3/5
前へ
/5ページ
次へ
父はいつも わたしと目を合わせない 話しかけても 照れ隠しなのか 頷くくらい ふと 足元を見ると 白猫のピノンが わたしに向かって 『ニャ〜』 と、一声泣いた まるで 『おかえり』と 出迎えてくれたように そして いつもはしない父の足に 首を押し付けて 『なんだ?…そうか…分かった』 何が分かったのか ピノンも 父が理解したことで 安心したように離れていった
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加