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働かなくてはならないが、何がしたいのかわからなかった。
何がしたいのか、何を求めているのか分からないままに、その後俺が選んだ職業は、ビルの窓拭きだった。
人と話す必要も付き合う必要もない気楽な職業だった。
ゴンドラに乗って仕事をして窓を拭いていたとき、豪雨にみまわれた。
実に爽快な体験だった。
そこで滝行をするようになり、寺に住み込んで、年老いた住職の世話をするようになり、住職亡き後も寺に住み着いて寺守をしている。
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