14人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
序章
シー!
眠くなって来たかい?
どうやらまた雨が降ってきたね。
この地球では、むかしから雨は循環しているんだ。
だから「森」に降った雨も、樹々が雨滴を吸収しやがて蒸発して水蒸気になる。
でも水蒸気もそれだけでは雲になれない。
空気中のちりやほこりにくっついてはじめて雲になれる。
そしてその雲から、また雨が地上へと降り注ぐ。
おれたち生物も同じだよ!
太陽の光がなければすべては成り立たない。
恒星である太陽の光がおれたちを育んでいる。
それは宇宙の声なんだ。
ひとつの宇宙の照明がすべてを照らしている
まことのひかりが……
ずっとおれは、まことのひかりをさがしてきた。
シー!
もう寝よう。
いつか一緒に、まことのひかりをさがす旅へとでかけよう!
(シーとは、愛犬シーズーのシー)
最初のコメントを投稿しよう!