窓に映る風景

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 背中に何かが当たった。びっくりして、心臓が胸から飛び出すかと思った。 「ぼく君、だいじょうぶか」  ちがった。めまいがして倒れかけた僕の体を、アラセが支えてくれたんだ。 「ぼくは……平気。ヒカリちゃんはどうなったの?」 「ヒカル、次の風景(シーン)へ飛ばせ」  アラセの声に応えて、周囲の景色がぼくの背後に向かって飛んで行った。
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