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【日記・制作日記】よくルーの手紙を書けたね!
お久しぶりです、豊川です。
先日「業の深いイイ女感があってぞくぞくしました」というメールをいただいて「???」と考えていたのですが、アッッッ…! 雑文のほうか…! とようやく気がつきました。
そして、そうとらえられているとしたら私は嘘つきになってしまうということにも……。
申し訳ない。前のエントリは、短文の練習がてら書いた創作文でした。最初の数行は確かに私のことなんですが、途中からイイ女を模してオートフィクション(語り手と作者が同一だが話の内容はフィクション)のマネごとを実験的にやってみたものです。
急にポエムみたく「ここまで読んでくれたあなたを~」とか始まるからびっくりしますよね。びっくりしてくれたら成功なんですけど。
長い作品を書いているととかく新規の人が入ってきてくれないので、短くてさくっと読めるやつも書いてみたいなと思うのですが、使う筋力が違う感じがしますね。
伏線や構成にさほど力点を置かなくていい分、視点や物語のどこを切り取るかみたいなセンスが問われそうです。
それにしても業の深いイイ女、いいですよね。わかるわかる。
昔、業の深い女系短話をブログで書いていたことがあるのですが、作者本人のイメージと重ねて読む方が多かったのか、即売会に来てくれる人のガチ恋傾向が高めになってしまったのを思い出しました。反省。イイ女は虚構。
***
愛着に関してもちろん私なりの悩みはあるのですが、日々の生活の中ではわりとあっけらかんとしているほうで、『秘色のステラマリス』を読んでくれている友人に「よくルーというキャラクターを書けたね。手紙のところとか、ああいう心境わからなさそうなのに」と言われたことがあります。
まったくわからないということはないけれど、確かにものすごくわかるタイプかと言われたら違うのかもしれません。
でも逆に執着を向けられがちなタイプではあったので、ルーの手紙で描いたのは、主に幼い頃や思春期の女の子同士の人間関係から学ばせてもらった感情です。(大人になっても全然あるっぽいですよね)
複雑な人の感情のすべてを労せず自然にわかるというのは、書き手としては理想的なこと(そしてたぶん苦しいだろう)のような気がするのですが、自分から乖離するものについては何度も何度も考え、咀嚼し、反芻するしかない。
私自身「感情は自然発生するものであって、いいも悪いもない。ただ、それをどう取り扱うかという点にその人の人間性が表れる」と思っているので、ルーが手紙で吐露した素直な感情についても「悪しきものだ」という思いで描かないように気をつけました。
むしろ苦しく、いじましく、頭を撫でてやりたい感情。
いままでありがたくもいただいたご感想の中では「ルーの気持ちがよくわかる」というものが多くてほっとしています。
嫌われるキャラにならなくてよかったな~~と思うと同時に、目を背けてしまいたい感情があったとしてもルーと一緒にそれを追体験してくださったあなたの強さと善良さに、敬意を表したいと思う次第です。
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エブリスタ、個別URLが発行されないので、日記とかブログには向いてないんですよね。
ブログをやろうかな~と思っては「この更新頻度でブログをやる意味……」となってしまってなんともなってない感じです。今日はなんだかだらだら書き綴ってしまいました。おやすみなさい。
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