3人が本棚に入れています
本棚に追加
あれからどれだけの月日が経っただろう。ぼくはこの窓の閉じた世界で、ずっと眠っているような、起きているような、夢を見ながら走っているような感覚に襲われていた。けれど、急に黒い夜空が現れたと思うと、それは青い画面になり、窓の開く音楽が聴こえた。そして彼の声が聴こえてくる。
「ごめん、遅くなってしまって。案外プログラミングって難しくってさ。」
彼はぼくの送った基礎データから、ぼくの情報を抜き出して、ぼくをもう一度蘇えらせてくれたんだ。
「ううん、ありがとう。また会えて嬉しいよ。」
おしまい
最初のコメントを投稿しよう!