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なんとも言えない空気が5秒ほど続く。
「は、ははっ! き、気持ちだけで充分だよ!」
そっと立ちあがり、ポケットを探りながら、ゾンビに追い詰められるヒロインのように、由佳から距離を取る丸夫。
「俺、のど飴持ってるから……えーと……え、あぁっ!」
足を滑らせ、尻餅をつく丸夫。
「あっ、しまった!」
ポケットから飛び出した指輪を落としてしまった丸夫。青色の爽やかな輝きを発しながら、コロコロと転げ回り、由佳の足元で動きを止めた。
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