言霊

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「大丈夫大丈夫!美幸は顔が可愛いから、相手に困るワケがないよ!きっと、いい人があんたのことを見つけてくれる!!」 母は私にそう断言した。 少なからず「相手に困らない」という点に関してはあながち間違っていなかった。 たしかに私、昔から顔にだけは自信があった。 自分で言うのも何だけど、有難いことに幼い頃から人より少し可愛くて、それなりにチヤホヤされて生きてきた。 学校で一番の美少女、とまではいかないけれど、クラスで一番くらいには可愛かったと思う。 本当に自分で言うのも何だけど。 この顔には、よく助けられた。 というか私の武器は『顔だけ』なのだ。 ーーなぜなら私は、ヘンテコだから。
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