眠り

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気がつくと、知らないの場所に居た。しかし。見覚えはある。何故だろうか。 タイムワープ???いや、そんなはずはない。 そう自分に言い聞かせて、“いつも通り”進んでいった。 毎朝乗る電車に乗りこんだ。今は何時だろうか。いつもだったら、空はまだ暗かった。 いつも降りる駅で降りる。“いつも通り”の事をしたはずなのに、“いつも通り”な感覚はない。そりゃそうだ。出口に近づく為の階段がホームに1つもないのだから。 某テレビ番組か?これは? 仕方なく、命をかけて向かう。あぁ、イノチヅナが有ったらなぁ。身体能力には自信がなかったが、普段より高くなってる気がした。 電車の上に乗りパンタグラフに気を付けながら駅舎の窓に近づく。やっとことで掴んだとした瞬間、電車が動き出す。どうやら電車は平常運転らしい。窓枠にしがみつき、やっとの思いで駅舎に入ることが出来た。
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