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「…春奈!?…なの?」
真尋の前にいたそれはまさに怪物。それも自分でアプリで作った様な。そこに春奈の面影は無い。
「…そうね…だって私は怪物だもん。」
真尋は声を出して逃げようと。
しかし春奈の妙に細くて長くて関節の多い腕が真尋の口と身体をしっかりと掴んだ。
「…真尋…あなたも怪物なのかしら?
私はアプリで気づいたの。
私の中の怪物が目覚めたの。
どんどん他人が醜くなるのが楽しくて、
そんな醜い私は…この姿のがお似合いよね。
でも、後悔なんてないの。
私
怪物だから。」
春奈と真尋は沈む夕日の方へ歩いていき闇夜へ溶けていった。
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