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君と行くミスドに飲茶があったこと象徴みたいに思っている たまたま今日いないをそっと重ねればまた会えるから必ずだから 君の名は美しいけど散ることを避けられぬ名で僕は悔しい 花壇には名前の知らない花がありあなたのこともなんにも知らない 人の気も知らずに君は可愛いし新作コスメを薦めてくれる 芽キャベツがたわわに実る 僕達はちいさくまるくも生きてゆける 国道の桜が見頃ですと言う 分かりきってることを伝える 褒められた記憶の隅の皿にあるカレーの具材を一人数える もう僕の町は八重桜になってあなたを思えば風に揺れます 引き出した笑みの数だけテディベア 自分の話は何もしないね 彼女だと呼べば綻ぶ花があり枯らしたくなく手をこまねく 初めての彼女の指は細いから手折らぬように握れずにいる 待ち受けにあなたを置いたままで聴く失恋ソングHot100かよ 彼シャツのボタンはちょっと留めづらく不和はそれくらいであってほしい 混ざり合うあらゆる青の行く末が褪せるだけならいま目を閉じる 県道のドウダンツツジの花が咲き行き交う犬のトレンドになる 側溝の花びらが舞う一陣の風たる君が壇上に立つ 終末の日までの天気が出揃って平年並みの暖かさらしい ユニセックスとはいえシャツの合わせにはどちらかがあり朝それを知る エチュードが得意な君は日頃から何を思って、と思っている 枯れてなお美しい花もあるというのに私 この話やめようか 話したら楽しいことを知っている レーズンパンは損をしている 手捌きをアジパンダだけが眺めててアジパンダ俺と付き合わないか 本当の声はひらがな検索に引っかからずに君を思うよ 花束になれない色として咲いてほんの一夜でいい、のささやき 芍薬のように話せずとも私を一人の大人と認めてほしい 芽キャベツのごとき彼らが正しくて正しくなくて図書館に行く 和名にはかわいさがないシリーズとして君が飼う魚・花・僕 閉じているふりをしている蕾だと笑う少女のタイの揺らめき 春、それが君の季節であるためにあらゆる花が散るのだという 僕らなりの天動説を打ち立てて地学室から始める逆襲 旧校舎西階段の踊り場であなたと踊る四限をさぼる おしゃれ着として分けられて映画館の空気をまだ抱くワンピース でもそれは叱責をしてくれる人の不在 うららかなるワンルーム 有毒の林檎が落ちてニュートンはなんにも見なかったことにした 月へ届く梯子を作ってみたけれどサムネがダサくてバズらなかった ブルーグリーン、ミントグリーンを運び入れ君の新居に今だけはいる 無理矢理に水出しを図る そのくらいの色でよければ渡せるよ 開け放つカーテン これはまだ君と保健室にいた時のおはなし 住所固定無職としての二日目の朝 犬の尾の祝福である 欲張って食べるお菓子も君のこと大好きだから大丈夫だよ 日曜にあなたが作るコールスロー 一過性にはならないでくれ
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