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あられもない姿にされているというのに、ローザベルは未だに深い夢のなか。ウィルバーが乳首を捻っても、舌先で擦りたてるように愛撫しても、くすぐったそうに身体を捩るだけで、意識が覚醒する気配はない。
「眠っている君を襲っていいのは、俺だけだよ」
もし、怪盗アプリコット・ムーンをタイタスに奪われていたら……眠り薬で無防備な彼女が、あんな男に好き勝手されていたら……きっと自分は狂ってしまっただろう。
催淫睡眠剤は眠り薬の部分の効果が先に現れ、意識がない状態で膣奥に数回吐精されることで媚薬部分の効果が現れ、覚醒直後からひどく乱れさせるという悪魔のような薬だ。
俺ではない男に犯され中出しされて目覚めた彼女が、その後も媚薬に侵されて……どんな反応をするかなんて、考えたくもない。
だからウィルバーは、眠りつづける彼女の身体を苦しませたくないと、時間をかけて慣らしていくことにした。
桃色の媚薬を飲んだときでさえ、薬の効果が消えるのに二日間もかかったのだ。身体に負担をかけて、愛する彼女を抱き殺すようなことだけはしたくない。
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