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―ここは何処だろう。
見覚えがあるはずなのに、思い出せない。
まあ、いいか。
私は地面に寝そべり、空を見つめた。
???「何してんの?」
柊華「うわぁぁぁぁぁぁ!」
急に顔を覗き込まれ、驚いてしまった。
柊華「誰?!」
少年…か…?
???「僕のこと、覚えてないの?忘れたの?酷いなぁ。」
柊華「え?」
誰だろう。思い出せない。
ていうかイケメンだな。なぜ芋女の私に声を掛けてきた。
高い鼻、切れ長で少し大きい目、整った形の唇、そして、透き通るように白い肌。
まさにイケメン。だけど、中性的な顔立ちをしている。
???「本当に覚えてない…?」
柊華「ごめん…。」
少年は私の隣に座った。
???「まあ、君が目覚めたら会えるし、今は思い出せなくてもいっか。」
え?目覚める…?どういうこと…?
視界がだんだん白くなっていく。
???「…そろそろかな。」
少年の姿が霞んでいく。
???「また会おうね。」
柊華「ま、待って!」
叫びは虚しく、少年の姿も私の座っていた場所も消えてしまった。
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