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母「アンタ今日は何時に帰って来れそうなの?」
母に聞かれる。
柊華「なんで?今日は部活休みだから4時くらいには帰れるけど。」
母が若干表情を曇らせる。
母「4時かぁ…。間に合うかねぇ…。」
何かあるのだろうか。
母は私が不思議そうな顔をしているのに気づき、こう答えた。
母「今日は樓陽君が来るから早く帰ってきて欲しいんだけどねぇ…。」
柊華「るやん?誰それ。」
母「アンタまさか、覚えてないの?!」
るやん…。聞いたことはあるけど、顔が出てこない。
柊華「覚えてないね。」
母が呆れた表情をする。
母「アンタねぇ…。小さい頃はあんなに仲良かったのに、その友達を忘れるなんて…。はぁ…。」
すごくデカい溜め息を吐かれた。
柊華「覚えてないもんは覚えてないんだからしょうがないでしょ。」
母「アンタって子はほんっと…。まあ、いいか。樓陽君が来れば思い出すかもしれないしね。」
私はご飯を食べ進める。
母「あ、そうそう。アンタ余裕そうにご飯食べてるけど、もうすぐ7時半よ。」
柊華「んえ?!」
時計を見る。短針は7と8の間、長針は27分を指している。
柊華「なんでもっと早く言ってくれないの!」
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