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苺酵母
煮沸消毒した小さな瓶によく洗った苺を10個入れて、お水を入れて、お砂糖を入れて。
蓋をして何日かすると、ちょっとずつ泡がぷつぷつぷつ。
ぷしゅっ
一日一回瓶の蓋を開けて、空気を入れてあげる。
酸素がないと酵母が死んじゃう。生き物だからね。
お砂糖もちょっと。これは酵母のご飯。
お砂糖を食べて、酸素を吸って、私の苺酵母は増えていく。
それで丁度今日が一週間目。
昨日の夜、瓶を開けた時は、ぷしゅっ、じゃなくて、ぱんっ、て音がしてたな。白いあわあわも大分増えた。
私は昨日寝る前に、出来上がった苺酵母を水で練った小麦粉に混ぜて寝かせておいてある。
今日のデートは、私が苺酵母で作ったパンを一平に食べてもらうんだ。
イースト菌で作るのとはちょっと違う。
少し硬いけれど、ほんのり苺の香りがしておいしい。
私は大好き。
私がこんな風に天然酵母のパンを作ったのは2年ぶり。
一平は喜んでくれるかな。
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