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   私は自覚している。  私は私が伊織にされた事を、あの悲しみをジェイに与えたのだ。  直向きに信じ、情を傾け、心を全て預けた者から突然梯子を外される絶望を私は知っている。知っていて尚、あのあどけない子にその仕打ちをした。  だからこそ赦されようとは思わない。  決して赦されたくなどない。  ─────……ジェイ  ジェイどうか。  貴方は私を赦さないでくれ。
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