その壱

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その壱

朽ち果てた貴方の姿 見るに絶えない私は気絶する そんな事をしているとむくっと貴方は起き上がり、 私の傍へ来ると優しく抱きしめてくれる あぁっ、貴方の温もりを感じると私は幸せ しかし、そんな貴方は私の唇にキスを落とし 心休まる平穏を与えてくれる その安らぎは死への誘い その誘いへ乗ろうとすると貴方は 『君は来るのは早い』 そう言っているような気がして 私は驚く 気絶していた私は起き上がると 朽ち果てた貴方の姿を見るも口元が 動いたのでもしやと思い、 私は貴方の唇にキスを落とす 何て事でしょう 貴方は私の唇に唇を重ねて キスすると気付けば、二人は舌と舌を 絡ませて、甘く蕩けるようなキスをしている そんなキスをされては私の頭の中は 真っ白になり、貴方の事しか見れない 二人で桜並木を歩いていると手と手が 触れ合い、お互いに頬を朱音色に染めて 恥ずかしそうにしていると同時に 『大好き』と言う 息ピッタリな二人は微笑み、笑顔で 笑っている こんな人と出会えた事を神様に感謝し、 私は心底、嬉しく思う 心の中で『有難う御座います』 そう思う事しか出来ない お泊りデートしている時も 貴方は私に料理を振舞、 そして、毅然とした態度で私に接し、 何時も甘く蕩けるようなキスをする そんな貴方の事が私は大好きで堪らない 貴方と結婚出来るのなら他に何も要らない 『あぁっ愛しております、如何か身も心も貴方のモノにして』 そんな願いが通じると本当に私は貴方の愛の虜となるしかなかった
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