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「一番可愛い彼女の表情」は日々、毎分毎秒ごとに更新されていく。
「している時の彼女の表情」もそれはもちろんそうで、全身を欲望に支配され、突き動かされている時でさえ、俺は彼女の微細な表情の変化を見逃したくないのだった。
──それなのに。
夜、彼女と一つのベッドに眠るのは、最近はもう当然のようになっている。
その夜も、時間を惜しまずにたっぷりと彼女を可愛がり、様々なことを、色々な角度から試みた末に──彼女は、抜け殻のようになっていた。
最後はベッドの上、彼女を上に乗せ、両手は恋人つなぎに。
彼女の感じやすい角度を固定して、ひたすらに突き上げて。
高みへ行くとき抵抗する癖のある彼女を追い詰めるようにして、なおしつこく攻めると、やがて喉を反らせて高い声をあげ、くたりと体が傾いだ。
横たえた彼女の体を拭きながら、反芻する。
「今日彼女はどれくらい感じていたか」
「初めての時と比べてどう変わったか」
「快楽だけでなく愛情を伝えられたか」
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