【えち有SS】かける言葉の最適解〜執愛彼の事後目線〜

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 今日は、自分だけでなく、俺にも気持ちよくなって欲しい──舐めさせて欲しい、触らせて欲しいと懇願する彼女の、熱に浮かされたような、うるんだ瞳を見ただけで、すさまじい欲望が背筋を駆けめぐり、あやうく射精しそうになってしまった。  彼女がそばにいる時──特に、体を交えている時は、いつも彼女に対して抱いている焦り、渇望といった苦しさにも似た感情が、少しは和らぐ。  無理をさせているかもしれないと、考える時もあるけれど。  それでも、やめることは出来なくて。  彼女の世界はいつも、広く開かれている。そんな彼女を見ると、好ましく感じる。    でも自分はどうか。彼女の笑顔を見るたび、幸福感を感じる。  やっと手に入れた、と充足感をおぼえもする。  けれどその一方で、暗い炎が心の内で燻ぶっているのを自覚せずにはいられなかった。  幸福感も、充足感も。  満たされるのはいつも一瞬。  次の瞬間には、この「完璧な状況」はいつか失われるのではないか、それは遠い未来ではなく、もしかすると近いうちなのではないかといった不安が心を貫いて、どうにかなりそうになったりもする。  
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