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「あの子のことはっきりさせとかないと、多分お前と付き合ってるって明日にでも広まっちゃってると思うけど」
びくっと体を揺らした。
マネージャーと俺が?付き合ってるだと?
冗談やめてくれよ、さっきの場面見たらマネージャーと付き合うなんて絶対勘弁!
俺が頭をグルグル回しているうちに、木藤はいなくなっていた。
そういえばあいつはなんでここにいたんだ?
しかも一度もしゃべったことない俺に、なんであんな忠告までしてくれるんだ?
少し考えたがよくわからないので放置しておくことにした。
キーンコーンカーンコーン
げっ!午後の授業遅刻……
午後一の授業からこってりと先生に怒られ、テンションが底辺になってしまったが、放課後の部活時間になってさらに地下まで落ち込む。
いつもなら少しでも早く練習したくて走って体育館に向かうのに、今日は足取りが重い。
なんなら体調不良で帰ろうかとも思ったが、木藤の言うようにマネージャーが暴走して、明日には俺たちが付き合ってるなんてことになったら最悪だ。
悪いが顔も見たくないけど、仕方なく部活に向かった。
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