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あの頃の私は、無邪気に約束を交わした。 その約束が、自分を苦しめることになるなんて思いもしていなかった。 でもきっと過去に戻れるとしても、私は同じ約束を交わすのだろう。 ジリリリリ! 枕もとの目覚ましがけたたましい音を立てた。 まだぼーっとする頭を無理やり起こして、目覚ましを止める。 いくら私が朝型とは言え、やっぱり今までより30分早く起きることになると、なかなか体がだるいものだ。 私は、この春高校3年生に進学した。 進学校なので、今までも朝の課外授業はあったのだが、受験生ともなるとその課外授業の開始時間が今までより30分早くなった。 必然、起床時間もその分だけ早くなる。 既に季節は夏になっていたが、未だそのルーティンに体が慣れていないのだった。 しかしここでゆっくりしている時間はないのだ。 ギリギリまで寝ているので、ここからはスピード勝負。 顔を洗って歯を磨き、着替えて朝ごはんを食べる。 朝の6時に起床して、7時には家を出る。これが、今の私の朝の過ごし方。 「いってきまーす!」
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