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プロローグ
燃え落ちる城の中で、二人の青年が向き合い手を握っていた。
1人の青年が話し始める。
「もしまた、君と出会えたら、僕はまた恋に落ちると思う。」
その表情は、明るくしようと泣き腫らした目を細め、震える口の口角を上げる。
2人とも手が震え、目は虚ろだった。
もう1人の青年も手を握り返し答える。
「俺も君を愛すると思う。例え、どんな姿になろうと。」
今にも崩れ落ちそうな城の中で青年は笑う。
「生まれ変わっても愛してる。」
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