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アカギツネ種である自分の大好物、油揚げに反応してしまったが、
今は入学式の真っ最中だ。
米沢先輩と目を見合わせて口を閉じる。
その後は校長の挨拶を聞き、新生徒会メンバーの紹介をBGMにしながら
舞台に上がる準備をした。
その間把握した新生徒会メンバーは大まかに言うと以下の通りだ。
生徒会長 3年 ライオン種
副会長 3年 ユキヒョウ種
2年 イヌワシ種
会計 2年 ツキノワグマ種
1年 空席
書記 3年 アリゲーター種
1年 空席
そもそもなぜ、入学式で新生徒会メンバーの紹介を行うのかというと
この学園では1年を前期と後期に分け、生徒会選挙を2回行うからだ。
つまり、生徒会が学園の統治などの役割をを担っているため、
新入生がこの学園の先輩を把握し投票出来るようになるまで生徒会がない
状態で学園生活を行うことは難しい。
その結果空席が発生する、という訳だ。
メンバーを聞いて多くの生徒は予想していた人物が選ばれたということで
当たり前のように受け入れ喜んだのに対して、
自分はというと、捕食種率の高さに軽く引いた。
そして同時に生徒会には無闇に近づくべきではないという結論に至った。
が、それは苦しくも早々に叶わなくなることを悟った。
なぜか3年の書記に手を振られているのである。
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