ブドウの味は分からない

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「…以前いらっしゃった時とまたずいぶん変わりましたね。一瞬分かりませんでしたよ。 「またまた~、マスターなら絶対分かってくれるでしょ?」 ニコニコと嬉しそうに笑いながら彼女が席につく。 前は黒髪のショートヘアでモード系の恰好をしていたのに…今回はブラウンのミディアムヘアにキレイめな服装でまとめている。 1つの恋愛が始まる度に相手の好みに合わせて変えているというが、ここまで変われるものなんだな…。 変身度の高さに毎度毎度感心する。 「…今回のお相手の方は大丈夫なんですか?」 「大丈夫ってなによw そりゃ前の4人は散々だったけど」 「ええ。どこの世界にも男運のある、なしは存在するんだなと思いました。 婚約破棄4回というのは中々ないですが」 「マスターほんと毒舌!まぁそこが魅力でもあるけどw でもね、今回こそはって感じなの!出会った瞬間ビビッと来たんだ!」
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