11、幸せな時間ってずっと続く?

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11、幸せな時間ってずっと続く?

「花音先輩とこうなるって分かってたなら、今日バイト入れなかったのに」 「ん、私も。……離れたくない」  全裸で慧の上にまたがったまま慧の唇に自分の唇を押し当てると、腰を掴まれて下から思いきり突き上げられ、私はまた大きな声をあげさせられる。  昨日慧に告白してデートして、それから私の家で繋がってから丸一日くらい経ったけど、ずっとこんな感じ。軽く食べたりシャワー浴びたりはしたけど、それ以外はずっと慧とくっついてる。  自分がこんな風になっちゃうなんて意外だったけど、一秒も離れたくない。慧とずっと一緒にいたい。  そんなことを思ってても時間は容赦なく過ぎて、夕方からのバイトの時間が近づいてきていた。  もう何度目になるか分からない絶頂を同時に迎えたあと、仕方なく慧の上から降りる。ゴムの処理は慧に任せ、汗ばんだ身体をタオルで軽く拭いて服を着てから、メイクを始めた。 「花音先輩って、化粧落としてもあんまり変わらないですよね」  洗面台の前でメイクをしていると、すでに準備を終えてそれを見ていた慧と鏡の中で目が合う。 「メイクしてもしなくても同じってこと? それさぁ、けっこう失礼だよね。これでも時間かけてメイクしてるんだよ?」  メイクをしながら鏡の中の慧を軽くにらむと、後ろから手を回されて身体が密着する。 「違います。どっちも可愛いってこと」  振り向くと、すぐに唇を重ねられた。……すき。ほんとに大好き。慧が好き。 「あ〜ん、行きたくないよぉ」  ぎゅーって慧にくっつくと、慧も私を力強く抱きしめてくれる。 「バイト終わったら、またここに戻ってきてもいい?」  身体を少し離して見つめられながらそう言われて、もちろんすぐに頷く。 「うん。すぐに来てね」  もう一度ぎゅっと抱き合って、キスをしてから、ようやく私たちは家を出た。
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