11、幸せな時間ってずっと続く?

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 早く慧に会いたくてバイト中もずっとソワソワしてたけど、どうにかバイトを終えて家で待っていると、しばらくして慧が来てくれた。 「おかえり慧。会いたかったよ、寂しかった」 「ただいま。俺も花音先輩のことばっかり考えてた」  慧の顔を見た途端に嬉しさが込み上げてきて、私よりもずっと背の高い身体に抱きつくと、腕を回されて慧にすっぽりと包まれる。  昨日から何回もしてるんだけど、少し離れただけでまたしたくなっちゃって、会話もそこそこにお互いに服を脱がせあって、なだれ込むようにえっちしちゃった。  終わった後にベッドで腕枕してもらいながら、甘えるように慧を見上げる。 「明日の予定は?」 「明日は何もないですよ。花音先輩は?」 「私も明日はバイト休みなんだ」 「どっか行きます?」 「ん〜それもいいけど……。明日はこうしてたいなぁ」  少し考えた後で慧の上にまたがり、ツーっと彼の身体を指でなぞると、その手を掴まれた。 「昨日からずっと同じことしてるじゃないですか」 「嫌?」 「まさか」  私の手を掴んでいた慧は口の端に笑みを浮かべると、体勢を入れ替えて私を見下ろす。 「慧、して?」  下から慧を見つめると、慧はすぐに甘い甘いキスをくれた。 「俺、今すげー幸せです」 「私も。慧とずっと一緒にいたいな」 「ずっと一緒にいましょう」  そう言うと慧はもう一度私の唇にキスをして、首筋に舌を這わせる。  ああ、幸せだなぁ……。この時間がずっと終わらなければいいのに。  幸せの次に来る終わりのことを考えると少し不安になるけれど、今はただ、目の前の慧に溺れた———。
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