11、幸せな時間ってずっと続く?

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「せっかくシャワー浴びたのにまた汗かいちゃったね。どこかに出かけるんじゃなかった?」  ブラのホックを止めながら、洗面台で髪を乾かしている慧に声をかけると、慧はこちらを振り返る。 「今日サークルじゃないですか」 「今日何曜日?」 「火曜日」  サークル。完全に忘れてた。  先週の金曜から火曜までずっと慧と一緒にいたってこと? 夏休みで日付の感覚がなさ過ぎて……。  学期中は火金の授業後の午後からがサークルの時間だけど、夏休み中は9時〜12時の午前がサークルの時間。今8時だから、そろそろ準備して家出ないといけない。 「別に休んでもいいけど」 「や、二人で休んだら変に思われるよ」 「そうですか?」  慧は不思議そうな顔をしてるけど、そうだよと返事をしておく。  そこまで厳しいわけでもないゆるいサークルだし、夏休み中も行っても行かなくてもって感じだから休んでも問題はないかもしれないけど……。  あ〜そっかぁ。付き合いたてで頭がバカになってたけど、サークルの一言で急に現実に戻された気分。 「8時半ぐらいに出ます? 朝飯作ろうと思ったけど冷蔵庫に何も入ってなかったし、コンビニでおにぎりでも買っていく?」  ブラウスとウエストにリボンのついたスカートを履いてベッドに腰かけると、髪を乾かし終わった慧が私の隣に座った。 「それぐらいでいいけど、慧先に出て。五分くらいしたら私も出るから」 「ずらす必要ある? 一緒に行けば良くないですか」  慧から怪訝な目つきで見られ、苦笑いを浮かべる。
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