14、その人、私の彼氏です

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「彼氏も見てたに決まってるじゃん。すっごいかっこよかった♡」  するっと腕を絡ませると、慧はその腕を外して私から距離をとった。 「もう少し離れてもらえますか」 「何で?」 「触りたくなる」  私から視線をそらした慧の耳は少し赤くなっていて、なんだかキュンとしちゃった。私も慧に触りたい。 「やっぱり手繋いでもいい?」  思いきって言ってみると、慧は少し驚いてたみたいだったけど、すぐに手を差し出してくれた。 「もちろん」  差し出しされた手を取り、その手をぎゅっと握る。  慧とはキスもそれ以上のこともいっぱいしてるけど、こうやって人がたくさんいるところで手を繋ぐのは初めてだからかな。なんだか少し緊張しちゃう。  今まではあんまり手繋いだりいっぱいキスしたりする方じゃなかったんだけど、慧はえっちする時もそれ以外の時もいっぱいキスして触ってくれる。彼女扱いしてくれてるんだなってすごく伝わってきて、嬉しくなるの。
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