3、どうしようもない女でごめんなさい

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 部屋に入って、そのままベッドになだれ込むと、キスをしながらお互いの服を脱がし合う。 「して?」 「いいよ。なめてあげる」  お願いされたので、磯川くんのズボンのチャックを下ろし、パンツから彼のモノを取り出す。半勃ちになっていた彼のモノを戸惑いなくくわえると、磯川くんが小さく息を漏らす。 「……っ」  気持ち良さそうな顔。そこまでフェラが好きなわけじゃないけど、なめられてる時の男の人のこの切ない目と表情は好き。 「のんちゃん、もういいよ」 「もういいの? 気持ち良くなかった?」 「ううん。気持ち良かったよ、ありがとう。ナカで出したいから」  磯川くんに止められて顔をあげると、よしよしと頭を撫でられた。ズボンと下着を脱いだ彼にならい、私も自分の下着をとって全裸になる。 「私にもして?」 「もちろん」  ベッドの上に横たわると、磯川くんも躊躇なく私の足の間に入り、そのまま私の股間に頭を近づけた。 「あ、ん。いい……っ」  さすがに慣れているのか、的確に感じるようになめてくれる彼の舌であっさりと絶頂を迎える。  十分に高められた後、部屋に置いてあったゴムを手渡すと、ベッドの上で彼と向き合う。 「どうする?」 「じゃあ、まずはのんちゃんが上になって。次は俺が」 「おっけー」  横たわった磯川くんの胸に手をつき、私のナカに彼を招き入れると、ぐっと大きなモノが入ってきて眉をひそめる。 「はぁ、おっき……」 「のんちゃん、動けそう?」  私と同じように辛そうな表情を浮かべる磯川くんにコクリと頷き、腰を動かし始めた。  彼氏でもない人とえっちしても、後で虚しくなるだけだって分かってる。それでも誰かと繋がってるこの瞬間だけは、空っぽになったココロが少しだけ満たされるような気がするの。
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