18、まだ恋人でいたい

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 電車だとアパートまで10分くらいだけど、歩いても30分くらい。こんな状態ではとても電車に乗れそうにないから、もう歩いて帰ろうと思っていたら、マナーモードにしていたスマホが震えていることに気がつく。 「あ、のん〜? 飲んでたら終電なくなっちゃったんだけど、今日泊まってもいい?」  一花からだということを確認してから電話に出ると、私が話す前に一花の声が聞こえてきた。本線ならまだ余裕であるけど、ローカル線の一花は21時で最終だっけ。 「今日? いいよ。部屋、汚いけど……」 「部屋が汚いのはいいんだけど、もしかして泣いてる? 今どこ?」 「……駅前」 「私もちょうど駅前にいるから、とりあえず合流しよ? コンビニの前で待ってて」  一花との電話を切り、指定されたコンビニまで歩いて向かう。それから一花と合流して、結局市電には乗らず、二人で歩いて帰った。
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