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「うっぴー! 参加しまぁす」
「よしきたっ!」
「いくぞ、お前ら〜!!」
「よいしょぉ〜」
手をあげて高らかに宣言すると、みんなからの熱い手のひら返しを受け、何やかんやで結局全員参加することになった。あんまり気乗りしないけど、ここで一人抜けるわけにもいかないし、仕方ない。
一本ずつ箸が配られ、早速ゲームが始まる。
「私王様だ。ん〜、一番と五番が〜……キスで♪」
いきなり? 王様からの命令を受け、片目を瞑って箸を見ると、そこには5と書かれていた。あ〜きたよ。
「早速いくねぇ」
「一番と五番だれ?」
「はいっ、五番私ですっ」
勢い良く私が立ち上がると、正面に座っていたマミちゃんが小さく手をあげる。
「セクシーなやつお願いします!」
「見したれ見したれ!」
初っ端から女同士でのキスの指名にお互い顔を見合わせて苦笑いしてたけど、みんなからの声援を浴び、私は両手を大きく広げた。
「いきま〜す♡マミちゃんカモ〜ン♡」
苦笑いで近づいてきたマミちゃんの腰に手を回し、ヤケになって唇を合わせる。こうなったら、もう誰でも一緒よ。角度を変えて何度かキスした後、ゆっくりと唇を離し、すかさずマイクを手に取る。
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