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「先輩と一緒にしないでください。俺は誰とでもセックスしませんよ」
「わぁお。きっつ〜い。先輩に対してもほんと容赦ないよね」
て、このくらい言われても当たり前か。
あれ、でも、じゃあ、何で……。
「じゃあさ〜何で私としたの?
私のこと好きだったわけじゃないでしょ?」
「それは……」
気になったことを聞いてみると、意外にも慧は口ごもる。予想外な反応。
そのあとも慧は何かをためらってるみたいだったけど、しばらくしてようやく口を開く。
「実は、花音先輩のこと前から気になってたんです」
「そうなの?」
「はい。だから本当は嬉しかったんですけど、ヤッた後の言動はマジでクズだなって思いました」
「あははっ。間違いない」
妙にツボって吹き出すと、慧が呆れたような目で私を見ていた。
「先輩、一年の男の中でも人気あるんですよ。誰が可愛いって話になった時も、花音先輩の名前あげるやつが多かったし」
「ほんと? やったぁ、嬉し〜。
見た目可愛くて胸も大きいけど、たぶん美人過ぎないのがいいんだよね。ちょっと押せば、簡単にヤレそうな感じ?」
ピンクベージュに染め、ゆるくパーマをかけた胸の下辺りまである髪。メイクは、地味過ぎず派手過ぎないナチュラルメイク。服装もメイクと同様にほどよい可愛い系。モデル体型とまではいかないけど、平均身長でそこそこスタイルも良く、胸もEカップある。
たぶんノリも良い方だと思うし、ちょうど狙い目なんだと思う。
「自分で言うなよ」
ニコニコしながら語っていると、冷静にツッコまれちゃった。
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