7、はぐらかすのやめてもらってもいいですか

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「つい最近かな? 慧に告白されたんだよね」 「そうなの?」 「うん、告白?でもないかもだけど。俺と付き合いませんか、って」 「それ、告白だよ」 「ん〜でも冗談とか言ってたし。好きだとも言われてないよ」 「のんが冗談にするからでしょ。慧はアンタのことが好きだと思うよ」 「……。慧って、こんな女が相手でも真面目に言ってくるんだよね。別にわざわざ付き合わなくても、キスでもえっちでも出来るのに」 「真面目にのんと付き合いたいからじゃないの?」  分かってる。  一花から真顔でじっと見つめられ、とっくにないはずの私の良心が痛む。 「そうかもね。でも私は慧と付き合うのは無理って言ったんだ。 もし慧と付き合って本気で好きになって、またダメになったら、今度こそ立ち直れない気がする」  なんなんだろうね。真面目に来られれば来られるほど、余計に引いてしまう。 「そんなの付き合ってみなきゃ分かんないじゃん。慧とは上手くいくかもよ」 「そうかもしれないけど、慧と付き合っても振り回しちゃうだけだと思うし。やっぱり慧には、もっとちゃんとした子と付き合ってほしいかな」 「あのさ、それって———」  その時ちょうどサークルの二年生が一斉にドアから入ってきて、そこで私と一花の会話は終わった。
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