つい勢いで後輩の童貞を奪っちゃうような女ですが、こんな私でも愛してくれるんですか？

8、彼氏（仮）になってくれませんか？

　何も言葉を返せずにいたら、一瞬だけ唇を重ねられた。それからフリルのついたトップスに手をかけられたので、脱がせやすいように自分の両手を上にあげる。

「慧も脱いで」
「うん」

　自分だけ下着姿なのも嫌だから、上半身を起こして慧のシャツを脱がせようとすると、慧も素直に従ってくれた。シワになりそうなので、今のうちに自分でスカートも脱いでおく。

　下着だけになって、ベッドの上で座った状態のままで慧と向き合うような形になると、慧は私のブラにそっと触れた。

「これも脱がせていいんですか？」
「いちいち聞かないでよ。慧の好きにしていいんだよ？」

　もう私は下着だけしか着てないし慧は上半身裸なのに、いちいち律儀にそんなことを聞いてくる慧がおかしくて、つい笑ってしまう。

「笑わないでください。本当に好きにしますよ？」
「うん。して？」

　にっこり笑いかけると、下着も全部脱がされて、何も身にまとっていない状態で再びシーツに沈められた。