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期待で硬くなっていた胸の先を指で弾かれると、全身に電流が走ったみたいに痺れた。
「好き。慧が好き」
あれ? 何言ってるんだろう私。
気がついたら、慧の身体にぎゅっと抱きついてそんなことを口走っていた。
「……え? いま、なんて」
「気持ち良いからもっとして?」
とりあえず誤魔化しておくと、慧は不可解そうな顔をしながらも再び私の胸に手を伸ばす。
一瞬焦ったけど、深く追求されなくてよかった。
何であんなこと言ったんだろ。
たぶん、ベッドの上で気持ちが盛り上がってるからだよね。
しばらくはそのことが頭に引っかかっていたけれど、行為を進めていくうちに、すぐにそれも忘れてしまった。
胸を触っていた慧の手が、下の方に降りていく。
触れられる前からすでにシーツに滴るくらいに湿っていたソコに触れられると、それだけで身体が震えた。
普段から器用で要領が良いからかな。
一回で私のいいところを覚えたみたいで、この前よりもずっと上手くなっていて、慧の指で私はあっという間に高められていく。
「ゃ、けい、そこ、そんなにしたら……っ」
「イッちゃいそうですか」
こくこくと頷くと、同じところを何度も擦られて、何も考えられなくなる。
「花音先輩、顔見せて。花音先輩がイくとこ見たい」
「やだ……」
「可愛い。大好きです」
さすがにあの時の顔を見られるのは恥ずかしくてぷいっと顔を背けたけど、すぐに慧の手で顔を元の位置に戻され、口付けられる。
「けいっ、もうほんとにだめ、だって」
「うん、いいよ」
身体に力が入らなくなって慧の腕にしがみついたけど、慧は中を擦る指を止めてくれなくて、慧の腕の中であっさりとイッてしまった。
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