9、これで良かったんだよね?

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「一花、ありがと。久しぶりに思いきり泣いたら、なんかすっきりした。 私も、一花を見習って前に進めるようにがんばってみようかな。どうなるか分からないけど、慧に告白してみる」  また同じようなことになったらと思うと怖いけど、いつまでも同じ場所に立ち止まってるわけにもいかないよね。  今さら遅いかもしれないけど、それでもこの気持ちを伝えたい。一花と話してたら、自然とそう思えたんだ。  告白すると宣言すると、一花も嬉しそうな笑顔を見せてくれた。 「うん、応援する」 「もしフラれたらなぐさめて」 「もちろん。その時は飲もっか。男抜きでね」 「よろしく。一花も好きな人できたら教えてね」 「その時はのんに一番に教える」  お風呂に入った後もダラダラとそんな話をしながら、その日は眠りについた。
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