10、もう一度チャンスをください

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 一枚一枚服を剥がされて、いつのまにか身体を守るものは全てなくなっていた。さらに足を大きく広げられ、その間に顔を埋められている。  熱い舌で敏感な部分をつつかれると、それだけで飛びそうになった。すでに恥ずかしいぐらいに濡れていたトコロからさらに溢れ出す。 「慧……っ。もう、そんなにしなくていいから」 「少ししかしてませんよ」 「我慢できないの。早く慧がほしい」  股から顔を上げた慧に必死で訴えると、慧は一瞬フリーズしたけど、しばらくして身体を起こした。 「まだ準備が足りないと思いますけど。そんなこと言われたら、俺も我慢出来なくなる」 「我慢しないで。私は大丈夫だから」  ためらっている慧に抱きつくと、慧は私の身体を一度ぎゅっとしてから立ち上がった。 「花音先輩好きです。大好きです」 「うん……。———あ、」  ゴムをつけて私の足を割った慧が、ゆっくりとナカにはいってくる。指よりもずっと質量のあるモノで奥まで満たされたとき、足りなかったものが埋まっていくような気持ちになった。   すごく幸せ。嬉しくて、慧の愛を感じて、涙が溢れ出す。 「だいすき」  慧のことが大好きだって気持ちで胸がいっぱいになって、そしたらそれを伝えたくなって、自然とそんな言葉が口から出ていた。 「俺も好きです。大好き」  慧は泣いてるような笑ってるような複雑な表情を浮かべながらも、私の髪を撫でて唇にキスをしてくれた。  大好き。大好きだよ、慧。  ずっと、私を離さないでね———。
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