『鍋過斗子の婚活日記』

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★★★ そして数日後、過斗子先生からネームが送られてきた。 見た瞬間、私の口から 「ぎゃ!」 という可愛くない悲鳴が上がる。隣の席の筒井さんが 「びっくりした。どうしたの山田ちゃん? あ、それ鍋先生のネーム?」 私のモニタを覗き込み、それから「ブッ」と噴出した。 「山田ちゃんめっちゃ描かれてるじゃん! ウケる!」 そう。今回の『鍋過斗子の婚活日記』は、新しい担当『くるみん』が主役の、になっていたのだ。 私、プールで泳いでないしシャンパン飲んでないしハーレ好きじゃないし下剋上略奪物なんて知らないし! 全部過斗子先生のことなのにーっ!! だけど編集長に目を通してもらった過斗子先生のネームはあっさりゴーサインが出て、その号が発売されるや『くるみん』宛のファンレターが大量に編集部に届く結果となる。 「どっちが先に結婚できるか競争よ!」 こうして過斗子先生と私の婚活バトルが始まるゴングは鳴らされたのだった。 【    了    】
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