2020年初夏〜夏 香乃高1

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2020年初夏〜夏 香乃高1

余談だけど、自分が登場人物に名前を付ける時のこだわりは、特別意味を持たせるんじゃないんなら画数が少ないこと!!だって一回全部手書きだから… 【The beginning of the Journey…】 Journeyは「旅」だけど、「一方通行の旅」というニュアンスもあるらしい。人生は一方通行。…が付いているのは旅の途中だから。 【花曇り、理想郷、後ろ姿】 ドッペルゲンガーはその人の死の前兆と言われている。ピストルスターがギャルもどきを見て「オレそろそろ死ぬわけ?」と言ったのはそういうこと。 【イヤホン、愛車、マンション】 ギャルもどきは都会に閉じ込められている。人はいっぱい見えるし、都会でしか買い物とかできない。香乃は本当は人見知りで人が多いのは苦手。だからピストルスターにとってはもちろんギャルもどきにとっても都会は苦手な場所。人付き合いも苦手、流行を追うタイプでもない、好きなスタイルはシンプルイズベスト。なのにギャルもどきは全部真逆。 【ドッペルゲンガー、星、何か】 ギャルもどきは社交的、アムカは全然違う。でもピストルスターがアムカの方が話しやすいのは、ギャルもどきなんかじゃなくてアムカの方が本当の自分なんだと知っているから。それと自分に考え方が似てる。 一人称…ギャルもどきまでは「私」。アムカは「ウチ」。中学になるとウチ派が増えてくる。「私」はなんだかな、自分に似合わないしな、って感じ。ピストルスターは「オレ」。ウチって言うのは中学時代。髪切ったのと同じ理由で一人称も変えた。まだ自分でも慣れてないけど。 【ごみ箱、ピストルスター、アムカ】 そんな感じの小説、は河野裕さんの階段島シリーズ。捨てたいと思った人格が引き抜かれて島に集められている。主人公の七草は星のピストルスターが好き。ピストルスターは太陽の何十倍も大きくて明るい星だけど、とても遠いのでその光は地球から見えない。それと真辺(ヒロイン)が好き。真辺はとにかくまっすぐでとにかく自分の正義を貫く。真辺はほとんどの人には好かれない性格だけど、七草は彼女が人に受け入れられなくても正義を貫き美しくいて欲しいと思っている。七草や真辺が島を管理する魔女たちと色々起こす…とまあ超雑に要約するとこんな感じでしょうか… ここも捨てられた性格の集まりで、“管理人”に管理されている。 でもきょぞしょくで島を管理しているのは魔女じゃなくて自分自身。 「彼に似ている、と思った」「懐かしい声はしなかった」「自分が思うよりずっと、オレは彼に似ていたのか、と思った」→過去の自分を見て、思っていたよりずっと自分が昂希に似ていると気づく。言動一つ一つに昂希を思い出してしまう。 自分にとって昂希は優しくて、自分を受け入れてくれる人なんだ。ピストルスターは信じてる。 ビールが象徴するもの→ここでならなんだってできる、警察もいない、自由な世界であることの象徴。と同時に、もう大人になれないから飲んでいる。もう成長できないことの象徴。ガバガバ飲んでいるときはほぼ自暴自棄。自分はもう成長できないんです、大人にはなれないんです、警察もいません、何も縛るものがありません。だからもうビール飲みます、という。飲んでいない時は、自分はまだ高校生で、ビールを飲んでいい年じゃないとちゃんとわかっていて飲まないことにしている時。飲酒年齢が18歳に引き下げられているのはただの願望。 アムカが思っているであろう髪を切った理由→失恋すると髪切る人が多い。失恋したから髪を切ったんかな、くらいに思っているんだろうな。まああながち間違いでもないんだけどさ。的な 【偽物、本物、女の子】 恋なんて大体最後の恋だって思ってる。そういやこれ書き始めた時の仮の題「最後の恋は、永遠に。」だったな。 広を好きだった頃はよくお菓子作ったりメイクしたりしてたけど、それって自分を作ってただけで。お菓子作りもメイクも普通に好きだけど、それが自分を表してるわけじゃない。自分は“可愛い女の子”なんかじゃない。 前は、好きな人に可愛いと思われる、その人に受け入れられる自分になりたかった。今は、本当の自分になれる人と一緒にいたい。 広を好きだった乙女はなんて馬鹿なんだろう、自分はそんなんじゃなく真っ当に昂希を好いている、と確かめるために乙女の所に来た。 ボブも丸眼鏡も「オレ」も似合わない→全ては自分にわからせるため。ロングだったのも、元の眼鏡も、「ウチ」も中学時代のこと。 【微笑、告白、無機物】 見た夢→修学旅行で行った水族館で昂希と話してる時。2人とも捻くれてる。まあこんな感じで話してたんだよ。 「お前が可愛い物持ってんのすげー似合わない」→昂希は本当の自分を知っている。昂希がそう言うのであれば、やっぱり可愛い女の子なんていない。 「現実の坂口香乃はもう昂希を大切にしていないんだろうか〜」→プロローグの「これは、フラれた一女子が叶わぬ恋に苦しみ続ける話であり、フラれた一女子が失恋を受け入れ、立ち直った話でもある。」に繋がる。叶わぬ恋に苦しみ続けるのはピストルスター。でも現実の坂口香乃は、ピストルスターを捨てることで、失恋を受け入れ立ち直った。 「攻めてんの?攻めてないの?」→昂希が卒業式の帰りに香乃に言った言葉。「同じ、クラス、なんじゃないかな。多分。そうだと思うよ。」と、アムカが言った「当たり、でいいのかな。多分、当たりだと思うよ、うん。」やっぱりピストルスターもアムカも同じ人。 昂希にあげたお菓子は余ったものじゃなく昂希用に用意してたやつです… 親友=小方。小方は基本口が軽い。だから一番信頼してるのは小方じゃなくて昂希。 昂希は好きな人なんていないと言ってたけど、自分には いる と教えてくれた。これぞ中途半端な特別扱い。 またね とも ありがとう とも言えなかった。また会うことはきっと叶わないけと信じてみたい。やっぱまたねって言えばよかった。(卒業式以来直に会ってません。辛。)(後日談:そのうち再会しました。) 昂希が送っててくれたその他は、オレのことは好きじゃないけど、このくらいならできるから、ということで送ってってくれたりメールしたりしてくれたのかなと。真相はもう闇の中!!! 自分には望みがないと分かっているのに告るのはただ相手に迷惑をかけるだけだと思っている。それなのに告ったのは、ただの自己満足のためであって、昂希を本当に想っているならそんなことしないだろ、と。自分も“アオハル”したかっただけだろ、と。 【愛想笑い、友達、人間不信】 ピストルスターは立派な家→香乃にとってそこそこ大事な感情 オトモダチは良さげなアパート→そこまで大事でもないけど、大事にしなきゃないかな 「裏切られるくらいなら最初から何も持たない方がマシ」→トータさんの「あれほど欲した幸せを、手放す勇気を僕にくれ」の出だしの歌詞。「裏切られるくらいなら初めから何も持たない方がいいや」 人間不信になってもなお純粋に信じられている小方や昂希が本当に自分にとって大切な人だったんだと再確認するために来た。 【楽しみ、花紺青色、思い出】 この時からピストルスターがピストルスターと呼ばれ始める。ここではピストルスターはとりあえず「自分にとって大切な人の象徴」。 南は現実と繋がっている。 小洒落た店や夏祭りが好き→ちょっとカッコつけたかったり子供っぽかったり。要はエモいのが好きなんだな。 人間は1秒1秒変わっていく。同じ人間なんていない。 「大切な人がいた」という思い出なんていらない。大切な人はずっと大切でいてほしい。 思い出があったら思い出して辛くなるよね。 【カラオケ、ありがとう、証】 証はマジで歌詞が良すぎて。余談だけど証は2011年度のNコン課題曲。震災の年の曲。Nコンで姉も歌ったので思い入れある。 (証の歌詞に思うこと。) 前向かなきゃな、って思うけどピストルスターは前を向けない。でも香乃は前を向きたくて後ろを向いてばかりのピストルスターを捨てた。 昂希とも小方とも高校は別。寂しいけど、それぞれの道を行こう、と言い聞かせる。 当たり前の温もりってマジ失くしてから気づくよね… 卒業式の日、なんとか泣かないようにしながら昂希にじゃあねって言ったな…またねって言えばよかった… 1人で抱え込んで生きる意味を問う時は昂希や小方が言ってくれたこと思い出すようにしてます。ありがとう。 またねって言葉は儚い!叶わない!わかってる!でも、信じてみればよかった。 中学時代のハイライト作ろうとしたらほぼ小方と昂希だけで埋めれます…君のいないページは無い…合唱だと、「君のいないページは無い」だけユニゾンになるんだよね。震える。 昂希と別れて、オレ密かに泣いてたんだけど、振り返っても昂希はぼやけて見えないわけよ…想う言葉はありがとう。 「傷つけあっては何度も笑い合えたこと 絆を胸に秘め 僕も歩き出す」 これに全てがこもってると思います…香乃はそうするためにピストルスターを捨てて、歩き出せて。ピストルスターはそれができないから捨てられて。筆者も歩き出さなきゃないんです… 【下僕、スポットライト、普通】 小学生の頃は全てが大切だった。そんな中小4は捨てられた。結局香乃の一生を通して小4は何も変化してない(家も変わらず、拾われることも消えることも影が拾われることもなかった)。小4が欠けたのが「坂口香乃」。 小4にとっては、それでも千咲ちゃんが好きだった。 その頃は仲良くやっていけるだろう、なんて疑うことすらしなかったのに。 千咲ちゃんと付き合ってた頃はキツかった。すぐ無視されるし。友達奪われるし。でも千咲ちゃんといてご機嫌取ってれば、自分は1人にならずにすんだ。 中学になって千咲ちゃんと離れて、ご機嫌取る対象がなくなったと気付いたら途端に楽になった。笑うの疲れたし、人のご機嫌取るのだるいし。ギャルとオトモダチをここで捨てる。“自分”でいれらる人と付き合うようになった。 小4に会いにきたのはなんで?多分、きっとどこかでは小4を拾おうかとか考えてたり、千咲ちゃんが大事だったりするから。
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