prologue ──神の呼び声──

2/2
前へ
/112ページ
次へ
──愛しいあなた。私はもう帰れない。もう待たないで。悠久の時を持つあなたには、そんなのは辛すぎる。  寂しい目をするあなたの元に、私だってどれほど帰りたいか。けれどごめんね、それはできないの。そんな目をさせないと約束したのに、私には守れなかった。  だから、早く新しい光を見付けてほしい。あなたがもう、寂しい目をしなくていいように。 だけど本当は私……。  もう一度でいい、ただひと目でいいから、あなたに逢いたい──
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加