143人が本棚に入れています
本棚に追加
「う、嘘だっ…!!」
「何でお前が勝手に俺の気持ちを決めつけるん
だよ。」
「だって、今までとっかえひっかえだった
くせに!」
「誰かさんが"幼なじみに戻ろう"って言ったから
だろ。」
「付き合ってた時だって…浮気したじゃん!」
忘れるわけがない。
あの衝撃的な光景を。
それなのに彼は全く動じない。
「お前と付き合ってた時は浮気なんかしてねぇ。」
「私見たもん!教室で綺麗な子とキスしてるの!」
「知らん。どうせ向こうが勝手にしてきたとか
だろ。」
「なによっそれ。だいたいいっつも他の女の子達と
楽しそうに話してたじゃん!」
そうだ。
私がどれだけこっそり傷ついてたかなんて拓海には
分からないんだ。
嫉妬まみれのこんな姿、見せるつもりはなかった
のに。
「それはお前のせいだ。」
「はっ?」
「わざとだよ。わざとお前に見えるように他の女
と話してたんだ。」
「意味分かんない。何でそんなことするの?」
最初のコメントを投稿しよう!