たそがれ

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たそがれ

 「ただいま!」 ランドセルも置かず洗面所へ向かった。息を整えて、鏡を見ると頬は赤くなっていなかった。  ランドセルを置いて居間に行くと、コタツでお姉ちゃんがニヤニヤしている。私は知らん顔してコタツに足を入れた。 「顔赤くなってるんじゃない?」 「外寒かったから。」 「へぇ~寒かったからねぇ。」 私はコタツに手を入れてお姉ちゃんの脚を触った。 「つめたっ!」 「外寒かったから。」 なんとなくテレビを観ながら、学校の事を考えるとドキドキしてきた。 「あぁ、早く席替えしないかなぁ。」
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