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黙るならせめて離れてからにしてよ!
赤い顔のまま悪態を心の中で叫んだ私。
そんな私の耳を突然カイは舐めた。
ペロッ
「っっっ!?」
なっ、何何何何ぃ!!??
「フリかどうかなんて俺には関係ねぇんだよ」
私の耳を丹念に舐めながら、カイは続ける。
「何であろうと、お前に触れていいのは俺だけなんだ。いくら演技でも、他の男に相手役なんかやらせるかよ」
これって開き直った?
だとしてもどんな開き直り方よ!?
「んっ、ちょっとカイ……耳は、やめっ……」
舐められているのは耳なのに、何故か他の部分がゾクゾクしてくる。
頭が朦朧としてきて、目が潤んできた。
カイは私の制止の声も聞かず、耳を舐め続ける。
いつの間にか腕を掴んでいた手は腰に回され、抱き締められる形になっていた。
「やっだぁ……こんなところでっ……」
「いいじゃねぇか……誰も見てねぇし」
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