第四話 文化祭準備

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 黙るならせめて離れてからにしてよ!  赤い顔のまま悪態を心の中で叫んだ私。  そんな私の耳を突然カイは舐めた。  ペロッ 「っっっ!?」  なっ、何何何何ぃ!!?? 「フリかどうかなんて俺には関係ねぇんだよ」  私の耳を丹念に舐めながら、カイは続ける。 「何であろうと、お前に触れていいのは俺だけなんだ。いくら演技でも、他の男に相手役なんかやらせるかよ」  これって開き直った?  だとしてもどんな開き直り方よ!? 「んっ、ちょっとカイ……耳は、やめっ……」  舐められているのは耳なのに、何故か他の部分がゾクゾクしてくる。  頭が朦朧としてきて、目が潤んできた。  カイは私の制止の声も聞かず、耳を舐め続ける。  いつの間にか腕を掴んでいた手は腰に回され、抱き締められる形になっていた。 「やっだぁ……こんなところでっ……」 「いいじゃねぇか……誰も見てねぇし」
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