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尚も拒む私に、カイはそう囁く。
確かに周りには人一人いない。
でも、周囲は田んぼしかなくて開けている。
遠くからでも丸見えの状態だった。
確かに誰もいないけど、いつ誰かが来てもおかしくない状況じゃない!!
そう口で言いたかったけど、出来なかった。
何故なら、腰にあったカイの手がお尻のほうに下りてきたから……。
「っひゃぁっ!?」
「屋上では途中で邪魔されたしな……」
そう呟いた唇は首筋を辿っていく。
同時に髪をかき上げていた手が制服の中に入ってきて、ブラの上から胸に触れてきた。
「やっきゃあ!?」
いつの間にか仰け反る様になっていた私の体は、支えを一つ失ったことで倒れそうになる。
それを防ぐため、とっさにカイの首に抱きついた。
倒れなくて済んでホッとしたのもつかの間。
次のカイの言葉に顔が燃え上がるように熱くなる。
「お前の方から抱きついてくるのは初めてだな? 誘ってるのか?」
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