第四話 文化祭準備

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 おっ落ちるぅ~!! 「た……たす、けて……」  怖くてか細くなる声。  痺れていた手は今にも外れてしまいそうだ。 「約束するか?」  今にも泣きそうで必死な様子の私に、カイは変わらぬ声で聞いてくる。  明らかにYesと言うまでこの状態を続ける気だ。  カイの卑怯者~~~! 「分かったわよ! 約束する!」  もう完全にヤケクソ状態で叫ぶ。  意地なんて張っている余裕は無かった。  Yesの返事をしたことで、カイは私を支えなおしてくれる。  また顔を合わせると、私はカイの不敵な笑みを悔しげに睨んだ。  でもカイはそんなことで怯むわけもなく……。 「じゃあ、約束したからな?」  そう言って、約束の証だとでも言うように私の唇を奪った。  疲れ果てていた私は仕方なくその口付けを受け入れる。  これからどうなってしまうんだろう。  キスをしてくるようになったカイ。  私の心の異変。  それらには、不安さえも感じさせられるのだった……。 《第四話 文化祭準備 【完】》
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