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それともカイ、本当は成功させる気なんかないとか?
うーん、でも私に『抱かせろ』って言ったときは真剣だったし……。
どういうつもりなんだろう?
もしかして――。
「カイ、本当は私と本契約したくない……とか?」
「そうなんだろうな」
「ぅへぇえ!?」
独り言で口にした言葉に、返ってくるはずのない答えが返ってきて奇声を上げて驚く。
振り返ると、そこには三尾先生がいつの間にか突っ立っていた。
「み、三尾先生!? 何でここに!?」
驚きを落ち着かせること無くそのまま疑問をぶつける。
それに対して三尾先生はいつもの無表情で淡々と答えた。
「面倒な仕事を押し付けられてな……。息抜きに来たんだ。……お前こそどうしたんだ本條? 確か今頃は劇の練習をしているはずじゃなかったのか?」
答えると同時に逆に聞かれ、私はいきさつを説明した。
三尾先生は担任だし、状況は知っておいて貰わないと困るよね……きっと。
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