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私はカイが今ミヤちゃんの特訓を受けていることと、皆が帰ったこと、私がカイの指示でここにいることを伝えた。
「ミヤ……金木か。……あいつもよく頑張るものだな」
一通り話し終わると、三尾先生はそう呟いた。
「あいつは元々人間と暮らしていた所為か、特に妖怪が人間社会に馴染むよう力を注いでいるからな」
続けて言われたその言葉に違和感を覚える。
『人間と暮らしていた』とか、『妖怪が人間社会に馴染むよう』とか、その言い方はまるで……。
「その言い方、まるでミヤちゃんが妖怪みたいな言い方ですね……」
嫌な予感を感じながら聞いてみる。
言ってから聞かなきゃ良かったかもと少し後悔した。
「そうだ、あいつは妖怪だ。知らなかったのか?」
「……」
ああ……。
やっぱり聞かなきゃ良かったかも……。
ミヤちゃんと会って、やっとこの村で人間の友達が出来たと思ってたのに……。
そのミヤちゃんも妖怪だったなんてぇ……。
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