第五話 演劇練習

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「この学校に妖怪ってどれくらいいるんですか……?」  川内くんに三尾先生、そしてミヤちゃんと立て続けに妖怪だと判明した。  私は、妖怪はこの学校に数人潜入しているだけだと思っていたけど、この様子を見ると思っていたより多いのかもしれない。  そう思って聞いた。  するとやはり三尾先生は淡々と答える。 「この学校に? ……そうだな。大体全体の半分弱位だな」 「…………半分!?」  一瞬声が出てこなかった。  だって、多くても三分の一くらいだと思った。  なのに半分。  これじゃあ人間と妖怪の共学じゃない。  それに確かここって公立高校だよね?  この辺の人の年収を考えると無償化の対象になっているはずだから、税金でまかなわれるはず。  それなのに高校で一学年一クラスなんて少なさは普通ありえない。  
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