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「それはそうと、お前さっき言っていたな？ カイが自分と本契約したくないのかとか」
その質問に、三尾先生が来る前まで何を考えていたのかを思い出す。
同時に、その呟きに対して三尾先生がなんと言ったのかも思い出した。
『そうなんだろうな』
確かにそう言った。
どういう事なんだろう。
そういえば、三尾先生はかなり前からカイのことを知っているような口ぶりをしている。
何か、知っているのかもしれない。
私はまず「はい」と三尾先生の質問に答え、カイのことを聞き出そうと話し始めた。
「先生、『そうなんだろうな』って言いましたよね？ ……どういうことなんですか？」
聞くと、三尾先生はじっと探るように私を見る。
何なんだろうと思ったけど、ここで視線を逸らすのも何だか変な感じがしたのでその目を見つめ返した。
三尾先生の視線がどちらかと言うとぶしつけだったから、見つめ返すというより睨み返していたかも知れない。
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