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私はそのまま三尾先生が口を開くのを待った。
一、二分位経って、三尾先生が軽くため息をつく。
「まあ、いいだろう。カイと仮契約しているのだし、知っておくべきか……」
自分に言い聞かせるように言った先生の言葉にいぶかしむ。
何となくいい話ではないことは分かった。
眉を顰めた私の目を真っ直ぐに見た三尾先生は、ゆっくり口を開く。
「私は、お前の契約主がカイだと知ったとき驚いた。あいつは、誰とも契約しないと思っていたからな」
その言葉に転入したばかりの頃を思い出した。
授業中にカイに呼ばれたときのこと。
私の契約主であるカイを呼び出すために、三尾先生と一時的に仮契約させられた。
そのとき、確かに三尾先生はカイの名前を出すと驚いていた。
……まあ、そんなに大げさに驚いてたわけじゃないけど。
とにかく、そういえばそうだったなと思い起こし頷いた。
そして聞く。
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